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金縛りの呪いから解放された日

山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せ ば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

引用元:夏目漱石 『草枕』

さすがは漱石先生、わが意を得たり

小学生時代の恐怖体験

子供のころから、金縛りにあうことがよくありました

寝ている時に突然、上から得体のしれないものに全身を押さえつけられ

私の場合目も明けられないのでこの世のものではないなにかを目撃することはないのですが

呼吸もままならず、ただただ耐え忍び、

数十秒くらいで突然ふわっと終了する

はじめて経験したときは、恐怖しかありませんでした

あるとき、夏にありがちな心霊現象を特集するオカルト番組に霊能者が出演していて、

「自分に霊がよってきたらどう対処したらいいですか?」

という司会者の問いに対し、

「毅然と対応することが必要です。口に出してお前とは関係ない!と、言ってやりましょう」

とのたまった

以来、私は金縛りにあうたびに

「お前とは関係ない!お前とは関係ない!」

というようにしました

(正確にいうと金縛り中は口があかないので「うー!うううーーっ!!」とうなってるだけなんだけど)

効果のほどはよくわかりません

いってもいわなくても数十秒で終了しますので

まぁ、おまじないみたいなものですね

中学生時代に真実を知る

数年後順調に中学に入学するのですが

その頃、テレビ番組でやっていた科学番組を毎週視聴していました

その番組で金縛りを特集していたのですが・・

判明したのは、なんと、金縛りとは心霊現象でもなんでもなく医学的に解明されいてる現象だったということ!

その番組内でそれはそれは鮮やかに、金縛りのメカニズムを解説していました

そうそう、まさに、私が体験したのは、それよ!

真実を知った時の思春期の私の気持ちをお察しいただきたい・・

「お前とは関係ない!」とか、

何を言わせてくれんだよ霊能者(;゚Д゚)

純真無垢な小学生だった私は何を疑うこともなくその言葉を唱えておりました(恥)

無駄な恐怖と抵抗を繰り返していたあの時間を返していただきたい

以来私は根拠のない大人の発言を信じるのをやめることにしました

そして成人する

さてさて、そんなことやあんなこともありながら

その娘は実に可愛げのない猜疑心の塊となった大人に成長しました

非科学的なことは信じません

しかしそれはそれで、不都合な事態を引き起こすものです

宴たけなわのときに「血液型性格判断は信じてません」といって場に水を差してしまったことに気づいて反省し

後日、「〇〇って××だよね」と安易に断定する発言に対して

「〇〇が××だと結論する根拠はなんですか?統計学的に有意差があるといえるだけのサンプルはおもちですか?それともあなたの経験則ですか?」

と、詰め寄りたいところを・・ここはぐっとこらえる! (^^)!ドヤ!

まっ、血液型性格判断も話題にすれば楽しいし

根拠のない発言もただのその場のコミュニケーションだし

『とかくに人の世は住みにくい。』

と、おもうところもありますが、うまく折り合いをつけながら生きていこうと思いまーすっ!

まとめ

草枕?読んだことないっす。